ようやく総括が書ける.
まず発表資料(OpenOffice.org形式).いろいろ書き換えたいところはあるのだが,猛省の意味でほぼそのまま.
やはりネタの1つや2つは用意せねばならなかった.こればかりを反省する.要するに最後のスライド(本番では使わずあとで追加したもの)の一言で尽きてしまう話だったような気がするフォローになりそうな話は今後ここで展開していこう.とにかく猛省せねば.
ほか雑感.あらかじめネタにマジレスになっていることを断っておく.
高林さんのお話.学際領域として「ノウハウ」を捉えているところについて,中毒患者を救うことと同様にこれ以上中毒患者を増やさないようにする予防的な見方が欲しかった気がしなくもないです.そのためにはやはり計算機科学が「いかに克服するか」,という話だけではなく認知科学(便利な括りだ)によるアプローチが必要だと個人的には考えております.技術的にどうするか,だけでなく人間中心の見方も必要という意味です.「ノウハウ学」はひと頑張りすれば一分野作れる学問になりうるのではないか,というのは本気で考えております.
そういえば打ち上げ中に「雑多なノウハウ」の上の層に現れるのはOSやアルゴリズムというよりも宗教だったり信念だったりというものではないか,というご指摘が誰かからあったことも付け加えておきます.私はこの辺は「雑多なノウハウ」からどういうルールが抽出できて,どういうルールが役に立つかという,単なる「ルールに対する見方の違い」だと思って いますが.
宮川さんのお話.パターン分類は収拾のつかないレベルにならない限りは有用だと思いますし,別の視点からの原因究明にも役立ちそうです.個人的には「センスレスパターン」にNcFTPのコマンドラインも追加希望.あれもncftpputやらncftpgetやらのバッチ処理用コマンドになると引数の順番がめちゃくちゃでなかなかひどい代物です.
平林さんのお話.個人的に,平林さんと養老孟司氏にある共通項を見いだしています(失礼でしたら申し訳ないです).要するに,「持ち出す『ムダ』な知識のインパクト」の強さがお二方とも桁外れなわけです.
普通,メタサイエンスで論じられる科学の姿というのは,この手の分野の言葉で一言で説明するなら「知識の流通基準が厳しいWiki」のようなもので,他人の評価なしには知識流通が成り立ちません.それゆえ,「役に立つかも知れないがつまらない」知識が多くなりがちです(もちろん,すべてではないですしこのような状況があるべき姿なのかどうかもわかりません)し,そういった状況ゆえに「役に立つかも知れないがどうも胡散臭い」知識(いわゆる「みのもんたの脳科学」)まで「科学」の成果と扱われがちです.このような現実を知る身からして,平林さんの「科学」観は,「ムダ」を「ムダ」と割り切るところが実に清々しいわけです.
後半のAmetPerl(ATOKから何でもやってしまおう)な話とたつをさんのAmazonアソシエイト絡みの話は「定型作業を自動でやって欲しい」「アソシエイト経由で本などを買って欲しい」とユーザの態度をうまく変えようとしてもなかなかうまくいかないものだ,という点では共通しているでしょう.実は「インタフェースだけでもって,どのようにユーザをある行動に仕向けるか」という話はこれから熱くなるであろうと思われる研究分野の1つだと個人的には捉えています.ただ下手なことを言い出すと「役に立ちそうだがどうも胡散臭い」話になりそうなので,真面目に研究するなら慎重を期さねばなりませんが.
以前インタラクション2004で,懇親会の表彰式で受賞者がおらず携帯でやりとりしていた場面があったのだが,「あれは何をしているんでしょうね」というような話をした(はず)のが実はetoさんだったのでした.etoさんを含め,やはりネタ話を持っている人は強いと思いました.修行が足りません.それだけです.私の話で盛り上がりがあっただけで奇跡です.
qwikWebは結構私がやりたいカスタマイズができるかも知れないので,追い追いhackしてみましょう(深追い必至).
特に技術系の方々と接する機会は普段実はあまりないので(本当に情報系の院生なのかよ自分),貴重な集まりだったと思います.皆様に感謝.
追記:後で読んで明らかにおかしい記述があったので修正しました.推敲が足りなかったことをさらに猛省.
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