ふじさわさんの反応について.
情報を「どこへ」到達させようとしているのか,についてはまったくもって同意.特に付け足したいこともない.
情報を「なぜ」到達させようとしているのかについては人それぞれであろう.ただ,「このコンテンツを読んだ人々に◯◯を理解して欲しい」といった強いモチベーションの情報伝達のメディアとしてWebはそもそも向かないであろう,というのが個人的な考えとしてある.まあWebでなくても押しつけがましいメッセージはあまり好かれないだろう.他者に情報が渡って,うまい具合に他者によってその情報が加工されれば個人的にはそれに越したことはない.たとえ単にリンクを張られるだけでもそれ自身が価値あることだといまは考えている.
さて,最後の受け手がいかに成熟するか,などという見方についてだが,私の場合は視点が違っていて「情報の送り手と受け手の間にある情報流通の制約が情報のあり方を決める」と考えている.情報を送る間に何らかのフィルタがかかることは自明であろう.そのフィルタの1つはインタフェース(blogで言えば情報の送り手にとってはコメントやTrackBackなど,情報の受け手にとっては検索など,参考)であるし,このインタフェースから情報と送り手と受け手の間へいかに介入するかが今後の情報の扱われ方を大きく左右すると考えている.やはりインタフェース研究に対するモチベーションはこの辺にあるように思う.精神論でない情報と送り手と受け手の変化へ介入できる強力な手段の1つがインタフェースであろう.
某所でミーティングのため電車移動.今月はこの件をしっかり煮詰めたい.
某所から最寄駅への移動中に豪雨.バスの中にいる間に止んだので助かったが.
しばらくここには堅苦しい話は書きたくない.日々の記録にとどめよう……と言った先からまた堅苦しい話を書き出しそうなのが実にしんどいところだが.
たとえばリコメンデーションの事実(via たつをさん)などで指摘されているように推薦の精度の低さがリコメンデーションがうまくいかない理由として挙げられることは多い(もちろんユーザビリティなどへの配慮は大前提).だが,もうひとつ見過ごされている原因としてユーザと推薦システムとの社会的関係がうまく作れていないことが挙げられると思う.いきなり「こんな商品もおすすめです」などと言われても,ほとんど初対面の相手に言われると「この商品を買うならこんなのも買うだろ?」くらいの押しつけがましさが表れることもある.言葉遣いなどの要因もあるので,一概には言えないが.プッシュ型サービスが嫌われる原因もこの辺にあるのかも知れない.ユーザとシステム(推薦システムに限らず)の社会的関係というのは実は結構重要で,システムにいくらか穴があってもうまく関係が作れるとある種の愛嬌としてユーザに受け入れられる可能性すらある.ユーザとシステムの社会的関係のつくり方については以前一例をとりあげた.
コメントでご紹介のあったRemembrance Agentもプッシュ型で情報が推薦される点が気になった.少なくとも文書作成の場面ではオンデマンドの検索の方が使い勝手がよいと思う.書きたい内容がはっきりしている文書について他人に手取り足取り文書作成を手伝ってもらってしまうと,やはり個人のプライドが傷つくだろうし,ましてや下手な手伝いでは単なる足手まといにしかならない.「いつわからない点を誰か/何かに訊けばよいか」という判断については,ユーザにイニシアティヴを持たせた方がうまくいくことがほとんどだろう.
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