使える参考書

ここでは,このページを書くに当たり参考にした LaTeXやその周辺の話題に関する本と,私が実際に使ってみた時の 実感についても併せて書いておきます.

日本語LaTeXの入門書

Leslie Lamport "LaTeX: A document preparation system" (2nd ed.) Addison-Wesley, 1994.
(阿瀬はる美訳,『文書処理システムLaTeX2e』 ピアソン・エデュケーション,1999.)

LaTeXの生みの親による本です.LaTeXがどのように成り立っているかも 含め,一通りの使い方を知ることができます.

横尾英俊『LaTeXユーザのためのレポート・論文作成入門』共立出版,2002.

実際に論文を書く流れに沿ってLaTeXの使い方を解説している本です. 文章表現や論文を構成する際の心得などもまとめています.

奥村晴彦『[改訂版]LaTeX2e美文書作成入門』技術評論社,2000.

日本語でLaTeXときたらば何はともあれこの本からでしょう. 私も旧版には大変お世話になりました. ただ,改訂版のフォントの説明についてはやや初学者には詳し過ぎるかも知れません. 旧版では逆にフォントの説明が舌足らずに感じましたが.
 ウェブ上のTeX/LaTeX情報についてはまず日本語TeXについての情報を.

藤田眞作『LaTeX2e階梯 第2版』ピアソン・エデュケーション,2000.

この本の旧版にもかなりお世話になりました.フォントの説明については こちらの方が最初に読むにはちょうどいいのではないでしょうか.つくづく, 藤田先生の本は出版物の作り方について考えさせられます.この本はまだまだ 序の口ですが.

中野賢『日本語LaTeX2eブック』アスキー,1996.

「pLaTeX2eでできること」についてまとめている本.論文を書くこと以 外の用途に使いたい人に特におすすめです.また,どちらかというとUNIX上で扱 うことについて念頭に置いている感があります.

乙部厳己・江口庄英『pLaTeX2e for Windows Another Manual Basic Kit Vol. 1 1999』ソフトバンク,1998.

一応Windows環境で使うことを前提としており,Windows用のインストー ラもCD-ROMで付いてきているので入門書として扱いました. しかし,日本語LaTeXについてかなり詳しいことまで書かれているので どちらかというとリファレンス向けの本といえるでしょう.

ひとつ上を目指したい人へ

嶋田隆司『LaTeX2e数式環境:AMS-LaTeXを使いこなす』 シイエム・シイ出版部,2001.

AMS-LaTeXの少し詳しめの解説があります.

嶋田隆司『LaTeX2eアドバンスドガイド』 ディー・アート,2002.

他の本でカバーしきれていないテクニックが多く載っています.

『pLaTeX2e初級リファレンス』暗黒通信団,2000.

「初級」などとタイトルに入れながらまったく初級ではない過激な内容の本. 『美文書』や『階梯』と読み比べながら,という読み方の方がいいのかも知れません.

LaTeXのリファレンス

もっと使いこなしたい人のための詳細なリファレンスです.

Goossens, Mittelbach, Samarin "The LaTeX Companion" Addison-Wesley, 1994.
(アスキー書籍編集部監訳 『The LaTeXコンパニオン』アスキー,1998.)

パッケージの使い方などまで詳しく書かれており,何か「こうしたい」 というものがある時に当たる本です.読める方なら英語版の方が薄くて 使い勝手がいいと思います.

Goossens, Rahtz, Mittelbach "Latex Graphics Companion: Illustrating Documents With TeX and PostScript" Addison-Wesley, 1994.
(鷺谷好輝訳『LaTeXグラフィックスコンパニオン』アスキー,2000.)

「LaTeXでここまでできる」ということをグラフ,回路図,化学構造式, 楽譜,チェスや碁の棋譜などのグラフィックの取り扱いを通じて書かれた本. ここまで来ると,読んでいて楽しいと思える領域に入ってしまいます. いずれこういうものを作りたいです.

藤田眞作『LaTeX2eコマンドブック』ソフトバンクパブリッシング,2003.

ユーザの視点で「この機能はどうすれば使えるか」を引くには ちょうどいい分量のサイズ・内容でしょう.

生田誠三『LaTeX2e文典』朝倉書店,2000.

これもユーザの視点で扱うのにちょうどいいレベルの本です.

奥村監修,今井・刀祢・美吉『LaTeXスタイル・マクロポケットリファレンス』 技術評論社,1997.

見た目をもう少し変えたい,などという時に手元にあると便利な本です.

マクロ書きのための本

クラスファイルやパッケージを作成する際に必須となる,TeXやLaTeXの 中身について解説されている本です.

Knuth(斉藤信男監修,鷺谷好輝訳)『改訂新版 TeXブック』アスキー,1992.

TeXの原典です.

ページ・エンタープライゼズ(株) 『LaTeX2eマクロ&クラスプログラミング基礎解説』技術評論社,2002.
吉永徹美『LaTeX2eマクロ&クラスプログラミング実践解説』技術評論社,2003.

マクロ書き用のリファレンスの決定版です.

磯崎秀樹『LaTeX自由自在』サイエンス社,1992.

古典ですが,TeX,LaTeXの仕組みがわかりやすく書かれています.

乙部厳己・江口庄英『pLaTeX2e for Windows Another Manual Extended Kit Vol. 2』ソフトバンク,1997.

古くなりました.

藤田眞作『LaTeXマクロの八衢』アジソン・ウェスレイ・パブリッシャーズ・ ジャパン,1995.

LaTeX2.09向けの記述で古いのですが,これもLaTeXの仕組みを 知る上ではいい本でしょう.

文章作法の本

木下是雄『理科系の作文技術』中公新書624,1981.

定番.とか言いながらまだ身についていない気がする点多数ですが.

Fowler, Aaron "The Little, Brown Handbook (8th Edition) " Longman, 2000.

使える参考書でも何でもないですが,ICUで英語論文作成のコースをとると 買わされる文書作法のリファレンスです.どちらかというといわゆる「文系寄り」 という印象が強い感じがします.私が持っているのは7th Editionです.

"Publication Manual of the American Psychological Association (4th Edition)" American Psychological Association, 1994.

主に心理学の論文で用いられるAPAスタイルの手引き.とりあえず持っている, という感じでまだ本格的に使う機会はないのですが.やや古めなので,前述の "The Little Brown Handbook"も使っています.

『執筆・投稿の手びき』日本心理学会

これまた持っているだけの手引きですが.大学の心理学研究室に余って いたものを買いました.前掲のAPAのマニュアルにしてもこれにしても, 古くなっている点が多いと思います.たとえばウェブからの引用などはどうする のか,という点などに触れられていないのがやや不安です(一応 "The Little Brown Handbook" には載っているのですが……). 改訂の話などはあるのでしょうか.

随時更新します.(最終更新:2003-06-18)


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